離婚を悪いことだと考えないために

離婚が悪いことだ、というイメージは昔から続く日本の習慣であったり、テレビや新聞で有名人の離婚が大きく取り上げられ、酷くバッシングを受けているところを見るとすっかり根付いてしまっているように思う。もちろん、離婚をするのには何かしらの原因があることだろう。

そしてそれは必ずネガティブなものだ。離婚の理由に性格の不一致、すれ違いによる結婚している意味の喪失、相手の浮気など、離婚の多くの理由としてこのようなものがあげられる。確かに、このような原因を上げてみると離婚にいいイメージを付けることは難しいだろう。だが、これらの理由は恋人同士の別れの理由と見事に重なっている。

恋人同士と分かれることは悲しいことだが、必ずしも悪い事ではない。また新しい人を見つければいい、これからは仕事に集中すればいい、などどちらかと言えば悲しみを振り払うためにポジティブなことを考えるようになる。そう考えれば恋人同士の別れはポジティブなものでもあると解釈できる。このようにポジティブに思うことは離婚したときにもできることだが、なぜ、離婚したときはそのようなことを思うことですら不謹慎だとバッシングされたり、他の人から悪いイメージをもたれてしまうのだろうか。そもそも、現代の日本では離婚する割合がどんどん上がっているように思う。

スピード婚やできちゃった婚などが増えたことが一つの原因だとも思われる。だが、それは少し前の古い考え方、ゆっくり恋愛をして結婚すべきだ、という価値観を正当化させるための捉え方だ。結婚が早くても遅くても、別れてしまう場合は別れてしまう。それも恋愛でも同じだ。たまたま今回一緒になった相手が、ずっといる相手だと思えなかった、ただそれだけのことではないか。

ロシアでは、離婚は祝うべきことだと思われているらしい。離婚も新たな生活のスタートなのだと捉えられているからだ。日本でもそのように捉えることはできないだろうか?結婚してずっと同じ人といることはいいに越したことはないが、これからの人生を考えれば、この人と離れてしまった方が幸せになれるんじゃないか、そう思うことは人としては決して間違ったことではないと私は思う。そうやって別れることに、結婚も恋愛も関係は無い。今の人生が最高だと思うのなら、すれ違いもなく、互いの性格を我慢できなくなることもなく、浮気をすることもないだろう。

別れが起きるのは不満を押さえられないためだ。その不満を放置して、果たして幸せだったと思えるだろうか?もしも、幸せを願うのであれば、離婚もネガティブなことだとは言えない。むしろ新しいスタートラインに立ったと考えてもいいはずだ。今の日本の道徳も少しずつ変わりつつある。人として、幸せな生き方を選ぶ手段として、離婚を選んでも悪い事ではないと多くの人が認識してくれるようになれば、離婚のイメージは変わることだろう。

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